母猫のいない新生児・授乳期子猫の人工保育:ミルクの与え方・適切な温度・排泄刺激
遺棄された生まれたての子猫を発見したり、母猫が出産事故で授乳できなくなったりした場合、24時間体制の集中的なケアが必要です。生後0〜4週齢の新生児子猫は生理学的に未熟で、自力で体温を保てず、自力で排尿・排便ができず、人間用の牛乳を分解・消化できません。
このガイドは獣医師の代わりにはなりません。

このガイドの内容
1. 保温環境の構築:低体温症の防止
生後3〜4週齢頃まで、子猫には体を震わせて熱を生み出す生理的反射がありません。
- 保温ベッド: 深めのダンボール箱に、ほつれ糸のない清潔なタオルやフリースを敷きます。
- 間接的な熱源: タオルで包んだ湯たんぽや低温設定のペットヒーターを箱の半分だけに置きます。暑くなった際に涼しい場所へ逃げられるスペースを必ず作ってください。
- 適切な室温:
- 第1週:30℃〜32℃
- 第2〜3週:26℃〜28℃
- 第4週以降:22℃〜24℃
---
2. 哺乳瓶の正しい飲ませ方と注意点
- うつ伏せ姿勢: タオルの上にうつ伏せに座らせ、哺乳瓶を45度の角度で乳首にあてます。子猫が自分で吸う力に任せ、瓶を無理に強く押してミルクを流し込んではいけません。
- 乳首の穴サイズ: 瓶を逆さにしたときに1滴ポタッと垂れる程度が最適です。勢いよく出ると気道に入り、出にくすぎると子猫が疲弊して脱水します。
- 鼻からミルクが出たら直ちに中止: 鼻腔からミルクの泡が出た場合、すぐに授乳をやめ、頭を少し下に向けて呼吸を確保し、鼻先を優しく拭き取ってください。
---
3. 排尿・排便の排泄介助(刺激)
野生下では母猫が子猫の肛門周りを舐めることで反射的な排泄を促します。
- ぬるま湯で湿らせたコットンを用意します。
- 生殖器周辺を優しくポンポンと円を描くようにマッサージし、薄い黄色の尿が出るまで刺激します(毎回の授乳後)。
- 肛門周辺を優しく刺激し、排便を促します(マスタード色〜茶色の練り歯磨き状の便が1日1回以上出るのが目安)。
---
4. 危険信号と緊急受診の判断
子猫の病状は極めて短時間で悪化します。以下の場合は直ちに動物病院を受診してください。
- 2回連続でミルクを飲まない、または体がぐったりして反応が鈍い。
- 水っぽい下痢や白っぽい便が出ている(急性脱水による生命の危機)。
- 呼吸時に胸からゴロゴロ・プチプチという異音がする。
- 体重測定で減少している(通常は1日10〜15gずつ増加します)。
夜間・休日の救急受診先は、当サイトの緊急対応・夜間救急動物病院検索をご活用ください。
---
参考文献 {#参考文献}
- Journal of Feline Medicine and Surgery: Kitten survival and neonatal management: Guidelines on hypothermia, nutrition, and failure to thrive.
- UC Davis Koret Shelter Medicine Program: Guide to Orphan Kitten Care: Feeding, stimulation, and disease prevention.
- Veterinary Clinics of North America: Small Animal Practice: Neonatal and Pediatric Care in the Feline Patient.
Nekolife コミュニティ
猫と暮らしていますか?健康手帳をいつでも手元に
Nekolifeに愛猫を登録して、ワクチン履歴や体重を記録し、猫を愛する仲間と質問や体験を共有しましょう。
- ワクチン・体重のデジタル記録
- あたたかい猫好きコミュニティ
- 参加でMeowポイント獲得
愛猫のパスポートを無料作成 →完全無料でずっと使えます
役立ちそうな人に送りませんか?


