猫の線状異物(糸・毛糸の誤飲):アコーディオンサインと絶対に引っ張らない鉄則
猫は裁縫糸、毛糸、リボン、焼き豚のタコ糸、デンタルフロスなどの細長い紐状の物体に強い興味を示します。しかし、線状異物の誤飲は、猫の獣医療において最も危険で命に関わる外科的救急疾患の一つです。
このガイドは獣医師の代わりにはなりません。

このガイドの内容
1. 糸・紐を飲み込んだときの危険な症状
丸いボールやキャップと違い、糸は気体や液体が多少通過できるため、初期症状は軽く見えることがあります:
- 何度も繰り返す激しい嘔吐: 水を飲んだ直後に白い泡や黄色い胆汁を吐き戻す。
- 完全な食欲不振と強い沈うつ: ご飯を一切口にせず、お腹をかばって丸まる。
- よだれと吐き気(えづき): 舌の裏側に糸が食い込んでいるときによく見られます。
- お腹を触られるのを激しく嫌がる: お腹に触れようとすると唸る、威嚇する、腹筋を固くする。
- 糸が見えている: 口元から糸が垂れている、または肛門から糸がのぞいている。
---
2. 自宅での応急処置:やっていいこと・ダメなこと
糸をくわえているのを見つけた場合:
- 口から糸が出ている場合: 無理に口をこじ開けず、糸を絶対に引っ張らないでください。獣医師が舌下の根元を確認できるよう、約2cmほど残して余分な部分をハサミで切ります。
- お尻から糸が出ている場合: 絶対に引っ張ってはいけません。糸は何メートルもの傷ついた腸を通っています。歩く時に家具に引っかからないよう、お尻の出口付近でそっと切ります。
- 絶対に与えてはいけないもの: オリーブオイル、ワセリン、牛乳、塩水。腸壁の裂傷を悪化させ、誤嚥性肺炎を招きます。
- 裁縫箱の確認: 針が付いていなかったか、針の欠落がないかをすぐに確認してください。
---
3. 病院での検査と緊急手術
動物病院では以下の処置が速やかに行われます:
- 舌下の確認: 軽く鎮静をかけ、糸が舌小帯に食い込んでいないか確認します。
- 画像診断: レントゲン(縫い針は白く映る)と超音波エコーで腸のひだ形成と腹水の有無を調べます。
- 試験的開腹術(緊急開腹手術): 腸が破れるのを防ぐため、腸管の数箇所に小さな切開(腸切開)を入れ、糸を細かく分割しながら慎重に引き抜きます。
---
4. 緊急で動物病院を受診すべき症状
糸や紐、ビニールテープの誤飲は24〜48時間で死に至る恐れのある極めて重篤な救急疾患です。以下の場合、直ちに受診してください:
- 猫が糸や紐、毛糸、リボンを飲み込むのを目撃した。
- 口またはお尻から糸が出ている。
- 何度も吐く、ぐったりして動かない、お腹を触ると激痛を訴える。
お近くの動物病院は 救急動物病院検索 からご確認いただけます。
---
科学的根拠と参考文献 {#参考文献}
- Journal of the American Veterinary Medical Association (JAVMA): Gastrointestinal linear foreign bodies in cats: a retrospective study of 202 cases (treatment and outcomes).
- Veterinary Surgery Journal: Linear foreign body-induced gastrointestinal perforation and peritonitis in feline patients: surgical management.
- BSAVA Manual of Feline Practice: Gastrointestinal emergencies, intestinal plication, and foreign body retrieval in cats.
Nekolife コミュニティ
猫と暮らしていますか?健康手帳をいつでも手元に
Nekolifeに愛猫を登録して、ワクチン履歴や体重を記録し、猫を愛する仲間と質問や体験を共有しましょう。
- ワクチン・体重のデジタル記録
- あたたかい猫好きコミュニティ
- 参加でMeowポイント獲得
愛猫のパスポートを無料作成 →完全無料でずっと使えます
役立ちそうな人に送りませんか?


